私の天職はどこにあるんだろう?
仕事が嫌になったり、転職が頭をよぎる時、転職と読みが同じ「天職」を探し求める気持ちになることが度々ありました。
いつかきっと、私にも天職が見つかるに違いない。
それさえ見つかれば、自分の人生が開けて、迷うことなく天職に打ち込め、充実した世界が広がる。
実際にそういった人生を歩んでいる人もたくさんいます。
が、私の場合、探して探して、気づいたらもうじき50代。(笑)
「これは天職だ!」と感じることもなく、現在に至るわけですが。
私の経験から感じたことですが、「天職」には2タイプあるのでは?と感じています。
そもそも「天職」ってどういうこと?
天から授かったつとめ。
引用:Oxford Languages
- 神聖な職務。
- 自分の生まれつきの性質に合った職業。
- 天子が国を治める、その職務。
天職の意味は3通りあるんですね。
1はキリスト教的な考え方だと思いますが、スピリチュアルの考え方が強いと、こちらの意味合いも含んでいるかもしれません。
3の意味は、日本だと天皇の職務のことかと。
なので、通常は2の「自分の生まれつきの性質に合った職業」で使っていると思います。
この「天職」という言葉。
どうしても思ってしまうんですよね。
生まれつきの性質に合った職業さえ見つかれば、自分の能力が100%発揮できて、失敗もせず、お金も豊かに入ってくるに違いない、そんな風に。
現状が苦しくてうまくいかない時、端的に言ってしまえば、現状から逃れたい時に、きっと他に心から安心して働ける場所があるはず、と探し求めてしまいたくなります。
そして私ももれなく、探し求めていったわけですが。
最初はごく普通に何の仕事ができるんだろう、何の仕事の才能があるんだろうと、適職診断系を色々試しました。
適職診断で、何かしら向いてる職業や資質が出ても、ピンとこない、そんな仕事を提案されてもなぁ、と思うことが多く。
スピリチュアルに傾倒していくと今度は、「自分の生きる使命・目的」としての天職を探していくようになりました。
いくつもの占いを試してみたり、天啓が訪れるかも?とパワースポット的な場所に行ってみたり。
霊視できる人や、リーディングできる人、チャネラーさんなら、特別な才能があると言ってもらえるんじゃ、と何人も訪ね歩いたり。
世の中に出ている成功体験やスピリチュアル体験は、ドラマティックなものが多いので、いつか私にも「これこそが私の使命、天職だ!」と閃きが訪れるにちがいないと、ずっと期待していました。
探し求めて気づいた「天職」の2タイプ
期待して期待して・・・いつになっても天職だと感じるものが訪れず。
でも、後からこの仕事は天職だったのかもしれないと思うものがありました。
で、思ったんですよ。
「天職」は以下の2パターンあるんじゃないかって。
- 天啓に導かれたタイプ
- 自然にそうなっていたタイプ
天啓タイプは、特殊な才能や天才的な能力を持って生まれたり、人生のあるタイミングで天啓が訪れた人。
自分でも自覚しやすいし、周囲の人もあの人は特別だ!という目線で見てくるので、わかりやすいです。
自然タイプは、自分のやっていることなんて大した事ないと思っている人。
天啓タイプのように、誰が見てもわかるほど強烈な才能や能力の発現がないので、自覚しづらいです。
あまりにも普通にそれをこなしているので、天職なことに気づきにくい。
探しても探しても見つからない人は、この自然タイプだと思います。
「天職」は1つだけとは限らない
天職が天啓的に訪れるものだと思っていた頃は、たった1つこれだ!という仕事があるはずだと思っていました。
でも色々な仕事をしていくうちに気づいたのは、自然タイプの天職は、自分の持っているいくつかの能力が組み合わさって発動することもある、ということ。
例えば、「人に教える能力」と「絵を描く能力」があれば、「絵を教える先生」もできます。
他の人の作品を見るのも好きだったり、「コミュニケーション能力」があれば、絵を売り買いするバイヤーなども天職になるかもしれません。
アーティストとして絵を売るだけではなく、それ以外の選択肢もたくさんあるということですね。
そして、自分の中でなぜかこれは簡単にできるな、この仕事は楽しいなと感じるものは、どれも天職だと言えます。
大したことができない凡人だと思っていても、もしかしたら既に能力を発揮して、天職をしている可能性があります。
「天職」が見つからない最大の理由
ただ、天職が見つからない最大の理由があります。
それは、自分自身に能力も価値もないと思い込んでいるから。
せっかくの能力があっても、自分自身がその能力を認めなかったら、無いのと同じことになってしまうんですよね。
無価値観が強かったり、自己卑下や自己否定をしてしまうなどの、自分を見るフィルターの歪みが強い状態の時は、どんなに探しても見つけられません。
心理学でいう、認知の歪みが強い状態ですね。
例えば。
数人がかりじゃないとこなせない仕事量を1人でさばいているのに、人より全然できてない、なんなら仕事遅いとまで思ってしまったり。
ものすごくコミュニケーション能力が高いのに、覚えが悪くて仕事ができていないと思ってしまったり。
他人の要望を汲み取る能力に長けていて、チームの調整役を完璧にこなしているのに、何もできていない役立たずだと思ってしまったり。
自分のできない部分に強くフォーカスしている状態の時は、どんなに素晴らしい能力があると言われても、それを受け入れることができません。
なので、すでに天職に就いているのに、自己否定が、自信の無さが、能力を見えなくさせている可能性があります。
自分をダメ出ししていることに気づこう
私は自己否定がとても強かったので、「仕事ができていると認める」ことが長い間できませんでした。
自己否定が強い人は、365日休むことなく自分にダメ出ししています。
失敗したことや恥だと感じたことを、何度も繰り返し思い出して、自分を罰していたら。
まずその状態が異常だと気づくこと。
自分を罰することが、クセになっていることに気づくこと。
あぁ、本当に自分はずっと自分にダメ出ししてたんだな・・・と腑に落ちたら、自分を変えるチャンスです。
そこから、自分を褒める練習をしたり、小さな自信をつけることを始めたり。
徐々に自分を変えていくと、いつしか本来持っていた性質や才能がスムーズに発揮され、働くことそのものが純粋に楽しいと思えるようになっていきます。
天職の答えは、自分の中にあります。
あなたの人生に気づきが訪れ、新たな可能性が開かれていきますように。

