家を建てるのに、土地+建物本体とは別に、諸経費は500万以上必要という現実に直面。
前回の話はこちら
2,000万の住宅ローンで考えていたのに、必要な予算は最低でも2,500万です。
実はこの時、400万ぐらいの貯金がありました。
住宅ローンと合わせて全財産注ぎ込んでも無理がある上に、あと200万は貯金できないと、家が建てられたとしても、生活が成り立ちません。
「お金」という高い壁に立ちすくみました。
家を建てるのを諦めるのか。可能性にかけるのか。
車すら買ったこともない、ただの派遣社員です。
2,000万オーバーの家を建てようと思う事自体が非現実的、頭ではそう思っていました。
でも、垣間見てしまった、一人暮らしの理想的な家。
ワクワクしてしまったその気持ちを、消すことはできませんでした。
諦める前に、どうにかして費用を減らせないものかと、色々と調べてみたものの。
結局、安い土地を探すか、住宅ローンの金利が低いところを探す、それぐらいしか見つかりません。
土地については、タイミング次第なところが大きいので、住宅ローンを比較検討することにしました。
調べれば調べるほど、各社で金利も違えば、諸費用も違うし、プランも変動やら固定やら、さらにはミックス、フラット35などがあったりで、もう何が何やら。
ただ、住宅ローンの借入期間は最長35年まで、最終返済年齢は80歳まで、というのは各社ほぼ同じでした。
「借入期間を短くする=金利は減る。その代わり月々の返済額が上がる」ことになるので、35年設定は変えられません。
さらに、借りられる年齢が80歳までの場合、必然的に45歳までに住宅ローンを借りないと、借入期間が短くなってしまいます。
意外と時間が無いことに気づきました。
なら、いまから家のための貯蓄を増やして、そこから再検討するのはどうだろう?
と思ったんですが、貯金をする期間=家賃を支払う期間、でもあり。
41歳から毎年50万貯金したとして、4年で200万。
その間に支払う家賃は、300万ちょい。
改めて、家賃ってもったいない!と思いました。
そして心が決まりました。
45歳まで土地を探す。あとは流れに委ねる
45歳までに土地が見つからなかったら、家を建てる人生ではなかったと、素直に諦める。
45歳までに良い土地が見つかれば、家を建てられる未来があるということ。
あとは流れに委ねよう、そう決めました。
「流れに委ねる」、まさにスピリチュアルの教えです。(笑)
でも、この考え方、物ごとの捉え方は、決断に迷った時、非常に役に立ってきました。
その時、問題が大きすぎてどうにもならないように思えたり、お金の心配が起きても、不思議となんとかなっていく。
結婚中に別居するため、無職で賃貸を借りた時も、この考え方でスムーズに事が運びました。
そんな形で流れに委ねて半年後、これは!と思う土地が現れました。
ついに土地が手に入る!と思ったら・・・
仕事が休みのある朝。
新着の土地情報のメールが届いたタイミングで、すぐに確認すると。
広さのわりに値段が900万台で、好立地な土地が掲載されていました。
ただ、安い土地は必ず何かしらの理由がつきものです。
その土地は水道の配管工事が必要だったものの、工事費を考慮しても破格でした。
・・・ついに来た!
そう感じて、かなり緊張しながら不動産屋さんに電話をしました。
まだ新着メールが届いて30分も経っていません。
間違いなく私が一番手です。なのに。
すみません!
実はあの土地、昨日売看板を立ててる最中に、通りすがった人が購入したいと・・・すでに一番手の方がいるんです
普通なら間違いなく奈実さんが一番手なんです!!
まさか弊社でも、看板建てた瞬間に買う人が出てくるとは思わなくて、ビックリしました
そんなことあるんだ?(笑)
その土地は、最初に声をかけた人に縁があるとしか思えません。
二番手として予約はしたものの、当然、一番手の人に買われていきました。
その後、ピンとくる土地もないまま、コロナ禍で世界中が恐慌状態に。
家を建てるどころじゃない、そんな時に再び土地が現れました。
2年かかったのは必然の期間だった
中古マンション購入の検討からスタートして、約2年。
その間に派遣社員から契約社員に変わり、今まで無かったボーナスが貰えるようになり。
仕事量も増え、残業も増え、おかげで貯金も200万ほど増えていました。
あと200万は無いと家を建てるのは無理だった予算が、ギリギリでクリアできる、そんなタイミングで土地が現れました。
ただ、その土地は当初、検討から外していました。
予算オーバーもオーバー、1,300万だったので。
しかも同じ土地の平均坪単価よりも、かなり高かったんです。
でも、なぜか気になる。
4ヶ月以上は掲載されたままだったので、高くて買い手がつかないのかも?
そう思って、1,200万で購入できないか問い合わせしてみました。
200万貯金できても、200万オーバーしたら結局足りないのは変わらないんですが・・・。
問い合わせると、既にローン審査を通過して返事待ちの人と、さらにもう1人予約の人がいる状態でした。
なので、私は三番手。
値下げ交渉どころか、普通なら可能性ゼロです。
ところがここから、奇跡的な展開が起きてきます。
まず、返事待ちの人が、ちょっと謎な状況でした。
住宅ローンの審査が通っているのに、借金があるため親戚の人に借りられないか相談中だと。
結局この人は契約に至りませんでした。
次の二番手は、若い夫婦だったようです。
手付金の100万を払い、あとは契約を交わすだけだったらしいのですが。
なんと直前に、親からの強い反対で待ったがかかり、キャンセルになったと。
そして、私へ連絡が来ました。
1,200万で絶対に買うと確約してくれるなら、こちらも本気で売主さんに交渉します、どうしますか?と。
キャンセルの手付金100万は、売り主さんのものになったため、1,200万で交渉できることに!
車を買ったことすらない人間が、いきなり1,000万超えの買い物、しかも予算オーバーです。
高額のお金を支払う恐怖が、目の前の現実として襲いかかってきました。
まるで私のために用意されたような流れで巡ってきた土地。
でも、この流れを信じて、本当に買ってしまっていいのだろうか。
電話越しの決断に、手が震えました。
・・・お願いします!
清水の舞台から飛び降りるとは、まさにこのことか、と思ったことをよく覚えています。



